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ねこのす、ネコノス、猫の巣、活動実績_edited_edited.jpg

保護猫を飼いたい方へQ&A

Q…保護猫なのに、なぜ無料ではないのですか?

A…おおむね4つの理由がございます。

 

まず参考までにですが、当園に限らず猫の保護施設の場合、完全に無料での譲渡は基本的にはありません。(ウイルス検査等行っていない個人間の取引は除く

無料と謳っている所はあくまでも猫の生体代が無料なのでありまして、行政施設や譲渡会でも今までかかった医療費や諸経費は別に請求となるケースが多くあります。

誠に恐縮ではありますが当園、ねこのすも以下の理由から一定の譲渡費用(前のページに掲載)をいただいております。

理由1・ ねこを1匹保護して里親が決まるまで飼育するにあたり、数か月~数年、マイクロチップ装着を含めて必要経費がかなりかかっておりますため、無料譲渡では施設の運営維持ができなくなる事。
 
保護猫の場合、病気の検査や体調回復のため数回の通院は必須であり、保護する前からずっと持病を持っている子や、一生、里親が決まらない子もおりますので、とにかく安全に譲渡できるまで状態にするまで、飼育を続けための人件費がかかります。
参考までに1匹を譲渡可能な状態まで飼育保護するにあたり平均で約8万円~10万円ほどの経費がかかっており、一生里親が決まらない場合は軽自動車一台分くらいの維持費が必要となります。
理由2・ 上記の理由から今までかかった養育費や医療費、事務手数料をある程度頂かないと保護活動の根幹が崩れてしまうこと。( 譲渡手数料を頂いても赤字になることがよくございます。 )
理由3・ 無料でお渡してしまうと、無計画に引き取ったり虐待したり、捨てる人が現れてしまうこと。
理由4・ 一定金額より安く譲渡してしまうと差額を狙った転売目的の人間が現れたり、実験動物に引き取ろうとしたり、衝動買い的に引き取ろうとする人が現れること。

※2023年現在、33,000円の譲渡手数料をいただいております、この金額はお調べいただければお分かりいただけると存じますが、譲渡の相場的には決して高くないはずです。

当施設の場合、以上の理由から、施設を運営するためと今後の保護活動のための費用として、譲渡手数料を頂いております。動物保護活動への協賛金として何卒、ご理解いただければ幸いです。
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Q…ペットショップの子と違いはありますか(成猫
A…基本的に同じ猫です、我々は品種に優劣は無いと考えています。
ただし体の丈夫さにおいては雑種や野良猫から保護された猫(注釈、大人の猫)のほうが野生で生き残ってきただけありまして遺伝的にも病気には強い子が多いです。
(※統計的に見て強い子が多いという話であり、もちろん絶対ではありませんが、ペットブリーダーで交配を繰り返された品種よりは体が強い傾向があります。さらに数々の風邪や病気を乗り越えて大人になった猫は、強力な抗体を持っておりますのでまさに野生で、非常に頑丈な場合があります。)
また野良猫生活で苦労した経験がある猫ほど、人間の感情の機微を繊細に読み取れますので、より素晴らしい家族になれる可能性も高いと考えております。そして保護猫には、それぞれの子に人生と同じ「猫生」という過去がありますので、その点、人格(猫の性格)も味わい深く、趣深いものがあるのではないでしょうか。
Q…ペットショップの子と違いはありますか?(子猫の場合、日本のペット産業構造における闇
A…正直に申し上げますが、保護猫の子猫の場合、ペットショップの店頭で売られている子猫よりお引渡し後の生存率で若干劣る場合があります。
その理由としましては、ペットショップで売られている猫は、体の弱い子猫は店頭に並ぶ前に選別、すでに処分されているのに対して、保護猫の場合はそのような選別行為は行わず、すべての子に生きる機会を与えているがゆえに、どうしても生存率は低くなってしまいます。(ちなみにペットショップ反対の立場の保護団体やボランティア様が助けている猫は、ほとんどの場合、野良猫、捨て猫、雑種です)
ご参考までにペットショップがブリーダーから子猫を仕入れる際は(買い入れる際は)、主にペットオークションという競り市(仕入れ会場)を経由するのですが、ペットショップ側も販売用に買い入れた後、子猫がすぐ死んでしまったり病気になってしまうとかなりの損害が出てしまうため、昨今のオークション会場では親の代からのDNA検査、両親の疾患の有無、ウイルス感染履歴の証明書の提出が義務付けられるようになっており、それを基に買い入れを行っております。
これは一見すると動物の安全を重視したシステムのように錯覚してしまいますが、本質はまったく違っておりまして、ペットショップに並ぶ以前に、体の弱い子や疾患がある子猫、子犬、ワクチンに拒否反応が出た子はオークションに出品されることなく落選(出荷見送り、様々な形での闇処分)となるだけであり、結論から申し上げますと売り物にならない場合は死を意味しています。
逆に野良猫出身の子猫や、捨て猫の場合、当然ながらその両親、先祖の病歴まで溯った診断保証をつけたり、見えない疾患が無いと断言することはできません。
つまりペットショップの場合は、店頭に並ぶ前の段階で、弱い子や病気を疑われる子はすでに選別されて処分されているだけなので、「ペットショップの子猫のほうが死なない」、という、いびつな話にもなるわけなのですが、まさにここに私たちがペット業界を離れ、動物保護活動を始めるきっかけになった、ペット業界における根源的な闇があるわけです。
もちろん私たちも保護猫を保護した時点で、ウイルス検査、健康検査、その後の健康ケアは行っておりますが、子猫の生存率という点では、そのほとんどが野良猫、捨て猫、迷い猫を受け入れて保護している手前、悔しいですがペットショップに負けてしまいます。
しかしながら、ペットショップのように親の代から鑑定済みになっている犬猫なら「その後、全く病気をしないのか?」「FIPを発症しないのか?」と聞かれれば、それはそれでありえない話であり、獣医が繁盛している理由は、そもそも獣医に通う大半の犬猫は、ペットショップで売られていた子であることを考えるといかがでしょうか?
このように戦後から今日現在まで日本のペットショップと大半の獣医、そして外資の医療利権(薬、ワクチンは大半が輸入品)はもともとグル(仲間)であり、マッチポンプ構造(利益供与関係)で一緒に成長して来たという裏事情も否めません。
これはとても悲しい話ですが、元々、病弱な子猫や病気疑いの場合、ペットショップはセリ落としませんし、ブリーダーも出荷できないため、ブランド品種の値崩れ防止の名のもとに、結局のところ裏で処分せざるを得ないという日本のペット産業構造が問題なのです。
(ちなみにブリーダー側としては病弱な犬猫をペットショップに卸すとクレームになり、その後、継続的に買ってもらえなくなったり販路を失うので、病弱=処分、を意味します。)
これとは逆に、私たちと同じようにどんな状態の犬猫でも差別せず、できる限り保護して里親を探すことを使命として活動いる保護施設やボランティアの方々もいます。
どうか私たちの活動を、ペットショップや産業ブリーダーと同列にお考えいただきませんよう、何卒、ご理解いただければ幸いでございます。
Q…猫をお迎えする場合の審査について質問です。行政の譲渡会やNPO法人のように家を訪問されたり、収入証明や貯金額を提示しなければなりませんか?行政と同じくらい厳しいですか?
A…保護猫の譲渡につきまして、当施設ねこのすは助成金等に頼らない独立した民間の保護団体でありますので、お客様側に立った独自の審査基準を設けております(もちろん猫の安全面もしっかり考慮しておりますので、ある程度の審査基準はございます)。しかしながらお客様のプライバシーを傷つけたり、過剰に踏み込むような審査にならないよう細心の注意を払わせて頂いております。また、この保護猫の業界によくありがちな、上から目線の応対や事務的な接客は絶対に行わないようにスタッフに指導を徹底しております。どうぞご安心頂ければ幸いです。
Q…審査について、私は60歳を過ぎておりますが60歳以上の場合、実子の同居がないとゆずってもらえませんか?他の施設では断られて悔しい思いをしました。
A…当施設は大丈夫です、年齢のみの審査はいたしませんので、後見人様やご同居の方のご事情を伺ったうえでご相談承ります。お迎え入れ決定後の流れといたしましては、まず、すべての方に2週間のトライアル期間がありまして、実際にうまく飼えるかどうか、先住猫と相性が良いかなどを試していただけます。トライアル期間終了後、飼い主様が、健康上の理由や様々な理由から飼えなくなった場合は、もちろん我々がお引き受け致しますのでご安心くださいませ。
その際、飼い主様に対して、飼えなくなった理由を追及したり糾弾するようなことはありません。そして最後に、その時点での猫の健康状態と、飼い主様のご意向も鑑みさせていただいた上、次の里親様を探すかどうか、または当店のカフェ内や老猫施設などで生涯飼養するかどうかを決定させていただきますのでご安心ください。
私達ねこのすは、猫にも飼い主様の未来にも安心な保護施設を目指しています。ちなみに世界最高峰の保護施設ドイツティアハイムは里親に決まらなかった動物は一生、施設で自由に過ごせます。この「ねこのす」も、このドイツ方式を目指しております。
Q…子猫と大人の猫は、どちらが飼いやすいですか?
A…もともと人に馴れている子であれば、確実に大人の猫です。
日本では子猫ほど求められる傾向がありますが、動物愛護に先進的なヨーロッパ圏では、性格や個性が定まっている大人の猫のほうが飼いやすいという理由で、大人の猫が好まれる傾向があります。
また、子猫の場合、完全に体が出来上がる成猫になるまでの間、病気や風邪をひく事もあり、手間もかかります。そして猫の特性上、子猫から飼えば必ず飼い主になつく、というものでもありません。
仔猫のうちはたしかに可愛く、人なつっこい場合もありますが、大人になるとどうしても性格は変わり、大人になるにつれて人間と同じような個性や性格が出来上がってきます。
猫も大人になった後の人生(猫生)のほうが圧倒的に長いということを考えますと、ヨーロッパ圏の人の考え方もお分かりいただけるかと思います。
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